一度聞いただけで色や景色が見えてくる、というインスト音楽の難しいポジションに挑むプードルス。1stアルバムというものは、(他のミュージシャンも含めて)彼らが今まで歩んで来た時間や景色、感情という痕跡が、一度に集約された濃い作品になるものが多い。プードルスの1stアルバム『poodles/空感』もまた、厳選されたレパートリーとリハーサルスタジオに自らPCを持ち込み、行われたレコーディングスタイル。さらにDJ KiyoやBlast Headといった実力派ゲストも加わり、躍動感あふれる素晴らしい1stアルバムとなった。
音楽的造詣の深さや表現力という、ある程度の度量はもちろん。彼らの音楽には、聞く人のイマジネーションを“自然に”引き出す、そんな魅力があるように感じる。さて、この『poodles/空感』、個人的なオススメはワールドミュージックを彷佛とさせるリズムパターンで始まり、クライマックスでは、まるで“大陸の朝”を表現しているかのような、壮大なスケールまで上げていく Tr-1『Slow Ape 』、繰り返しの美学とばかりに刻まれるリフと、打ち込みばりの人力ビートに酔うTr-2『ピニャコラーダ 』、ヨコ乗り系のグルーヴとあまく切ないコード感が、絶妙に絡み合うTr-4『五条』、東洋音楽を彷佛とさせる奥ゆかしさと、ロック的でストレートなアプローチが印象深いTr-5『盆』。
他の曲もメンバーそれぞれの役割やポジションが、アンサンブルとして実に心地良く響き渡る。部屋で聞いても異国にいるような、まさに彼らのいう“空感”をじっくりと堪能できるだろう。例えば、明るい午後にビール片手に聞くアルバム。ささやかだが大きな喜びをくれる、そんな一枚だ。(ライター、宇田川大輔)
poodles / poodles〜空感〜
発売日 03/12/19 価格:税抜¥1,953 税込¥2,050
LABEL:GRASSHOPPER
小笠原峰生 : Electric and Acoustic Guitar, Mix
程島和浩 : Acoustic Guitar, Bass Guitar
宮澤夏起 : Drums, Percussions
榎本宏 : Percussions, Sound Effect
Produced by poodles
Coordination : 小西浩之、大橋功治郎
Mastering : 野田浩司(JVC Mastering Center)
Photograph : 北島元朗、静、柳本史歩
Design : mee
2本のギターが織りなすサイケデリック・オリエンタル・サウンド。
アフリカンパーカッション、コンガ、ボンゴなど様々な太鼓が揺り動かす魂の鼓動。忘れられた細胞の記憶=プリミティブ・グループ!
DJ KIYO (ROYALTY) 参加のtr-9。Tetsuya Okamura (BLAST HEAD) リミックスtr-11等、充実の全11曲収録。
また、ジャケットの写真は映画「スワローテイル」などのスチール写真を手掛ける北島元朗さんです。ぜひチェックしてみてください。
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